コナジラミの標本作成方法 ▶機材

機材

大型の機材関係。 双眼実体顕微鏡生物顕微鏡ホットプレートスライドウォーマーについて。 なおドラフトチャンバー(ヒュームフード / 排気装置)は使用していない。

双眼実体顕微鏡

コナジラミの標本作製だけを行うのであれば 光学系はそれほど性能が良くなくても大丈夫だと思う。

双眼実体顕微鏡

双眼実体顕微鏡

私はe-microから中古の10-50倍ズーム式を購入した。 もう少し安いので良かったかも知れない。 重要なのは照明。 暗視野透過照明付きのものを強くオススメしたい。 暗視野透過照明は簡易なもを自作しても良く、 例えばバッテリーライトを斜め下から照らすような感じのもので良いと思う 。 鏡を使うと作りやすいかも知れない。 私は自作した(下の写真)。 1WのLEDが仕込んであり穴の斜め下から照らすようになっている。 シャーレを回すと明視野照明にもなる。

簡易暗視野透過照明

簡易暗視野透過照明

落射照明も必要だがそれほど重要ではない。 リング照明は液面に反射して見づらいので、 斜め上からのやつがいいかもしれない(確認!)。

生物顕微鏡

標本作成時にはふつう使わないが、 できあがった標本を観察するのに使うので いちおう載せておく。 詳しいことは他を参照していただきたい。

生物顕微鏡

生物顕微鏡

ホットプレート

KOH処理などで使う。 40―70 °Cあたりのある温度(40°C固定とか)に温めることができるものがあれば良い。 KOH処理は常温でも可能らしいがモノによっては処理にかなりの時間を要する(3日?)。 温度を上げればかなり短縮できる。 実験室で使うものは5万円ぐらいするし、 500°Cまで設定できたりオーバースペックすぎる。

私は自作したスライドウォーマーで代用している。 代用品としてあまりオススメできそうなものは見つかっていない。 マグカップウォーマーが使えそうな気がするけどまだ試してない。 保温器は空焚きできないものもあるので注意すること。

スライドウォーマー

カナダバルサムを乾燥させるのに使う。 40-50 °Cに暖められる装置。 新品を購入すると5万円ぐらいする。 文献には常温でも可能なように書かれているが、 なんらかの方法で温めたほうが良いと思う。 常温だとかなり長時間(おそらく1年ぐらい)かかると思われる。

自作スライドウォーマー

自作スライドウォーマー

温度設定できるヒーターは いろいろな方面でかなり需要がありそうなのだけど見つからず、 私は結局自作した。 代替品としては 飼育用のヒーターが有力候補なのだけど どうだろう?

一時期東芝の保温トレイAmazonパワーコントローラAmazonを繋げて使っていたが、 温度の調節がやや微妙。 パワーコントローラは可変範囲が狭いもの(50-100%)と広いもの(0-100%)があるので、 広い方を購入したほうが応用範囲が広い。