コナジラミの標本作成方法 ▶ピペット類

ピペット類

コナジラミの移動に太口のピペット、 排液用に細口および太口のピペットを使う。 どちらもピペットチップを加工して作る。 実験室ではガラス管を加工して作るのだと思うが、 そのための道具が必要になるし、 技術も必要になろう。 ピペットチップはポリプロピレン製であるため加工が楽で単価も安い。 またガラスに比べると液垂れしにくく、 コナジラミが壁面に貼り付くことも少ないというメリットもある。 ピペットチップはシリンジに挿して使う。 ピペットチップとシリンジは互換性があるようだ。

参考資料

ピペットチップ

ピペットチップはピペットの先端に取り付ける使い捨ての管。 ポリプロピレン製で容量がいくつかある。 1000個単位でしか販売されていないが、 Amazonで中国製のが安く販売されてたので購入。 100µlとなっているが、チップ内に300µlぐらい入る。 あまり考えずに注文したけど もし仕様どおり100µlだったら排液が面倒になっていたと思う。

シリンジ

シリンジは注射器の針を除いた部分。 私が購入したのは 1mlのもので100個で送料込み2300円ぐらい。

ピペットチップとシリンジ ピペットチップとシリンジ

上の写真左は使用しているピペットチップ(左)とシリンジ(右)。 写真右は使っているわけではないが 互換性があることを見せるために いろいろなシリンジに挿してみた。 青いのはダイソーで購入したもので先端形状がルアーロックだけど使える。

太口ピペット

ピペットチップの先端をカットしたものをシリンジに挿したもの。 主に検体の移動に使用している。 小さい検体の場合には小さい穴でないとやりにくいので、 2つぐらい合ったほうが良い。 また脱水後の移動は専用のものを用意する。

太口ピペット

太口ピペット

加工方法

カッターナイフでぐるっとスジを付けてパキッと折る。

細口ピペット

ピペットチップの先端を加熱して細く伸ばしたものをシリンジに挿して使用。 排液時に使用している。 これもいくつかの太さのものを作ってある。 購入先は太口ピペットと同じ。

細口ピペット

細口ピペット

※上の写真、形があまり良くない。

作り方

Aclerisさんがブログで紹介されていたのを参考にした。 ろうそくで炙ってピューと引っ張り適当な場所で切る。 まだろうそくではやったことがない!! 先端は少し曲げた方が使いやすい。