コナジラミの標本作成方法 ▶薬品類

薬品類

薬品類

薬品類

水酸化カリウム(苛性カリ / KOH / potassium hydroxide)

毒物・劇物に指定されているので扱っている薬局から入手する。 板状(フレーク)と粒状のものがあるようだが粒状のほうが扱いやすそう。 湿気を吸うと固まってしまうので管理には注意する。 製品は個体だがこれを水溶液にして使う。 一般的には10%水溶液にするが、 私は軟弱検体用に1%水溶液も使っている。 濃度はそれほど厳密でなくてもよく、 100ml作りたければ、 100mlの精製水に10gの水酸化カリウムを加えるぐらいで良い。 順序を逆(水酸化カリウムに水を加える)にしてはいけない(はず…)。 溶解熱が発生するので少しずつ溶かす。 溶液を作るときはヒュームを吸わないように、 台所で換気扇を回しながら作業する。 水溶液を保存する容器は、 ポリプロピレン製かポリエチレン製のものを使用する。 ガラス製だと溶けてきて白っぽいフレーク状のゴミができる。 私は投薬瓶を使用している。 排液する場合、 使用する量が少なければ 水で薄めて洗面所から流しても大丈夫だと思う。 市販のパイプクリーナーにも3%程度の水酸化ナトリウムが含まれている。 使用量は0.2g/回。

キシレン(キシロール / Xylene)

毒物・劇物指定されているので扱っている薬局から入手する。 キシレンは引火しやすく火災の危険性があるので取扱に注意する。 スポイト瓶に移し替えて使用している。 長期間保存しておくと揮発していくが、大きな問題はなさそう。 代替品として、Histo-Clearなどの名前を聞くが、 入手できるのかどうか調べてない。 使用量は約0.5ml/回。

氷酢酸(glacial acetic acid)

薬局かネット通販で購入できる。 気化温度が低く、引火性が高いので火災の危険性がある。 かなり強い刺激臭がする。 毒物・劇物指定はされていないが かなり危険なので扱いには注意すること。 スポイト瓶に保存する。 スポイトゴムはシリコンゴム製のものを選ぶこと。 食品添加物グレードのものを購入しておくと、 不要になったときに3%程度に薄めてお酢として使えるので いいかも。 使用量は2ml/回ぐらい。

無水エタノール(99.5% ethanol)

薬局で普通に売っている。 ->もう一度確認 酒税がかかっておりやや高価。 スポイト瓶に保存。

70%エタノール(70-80% ethanol)

無水エタノールを精製水で割る。 スポイト瓶に保存。

カナダバルサム(canada balsam)

毒物・劇物を扱っている薬局から購入した。 アメ状になっているので、 棒を使ってバルサム瓶に少量移しキシレンで希釈して使う。

カナダバルサム

カナダバルサム

酸性フクシン(acid fuchsin)

私は専門家の方らからいただいたので、購入できるかどうかわからない。 メーカーサイトを見ると酸性フクシンは25gで8,000円ほどするし 微量しか使わない(1gあれば1万回以上処理できる)ので 共同購入を考えたほうが良いかもしれない。 酸性フクシン染色液を作ってスポイト瓶に保存。

3%過酸化水素水(オキシドール)

薬局で消毒用として普通に販売されている。 容器はそのままでも良いと思う。 スポイト瓶に移す場合はシリコンゴム製のスポイトを使うこと。

10%アンモニア水

薬局で普通に販売されている。 スポイト瓶に保存。

クローブオイル

薬局からは入手できなかったので アロマオイル用を ネット通販で購入した。 スポイト瓶に移して使用。

精製水

文献では distilled water (蒸留水)となっているが、 精製水で十分だと思う。 薬局などで安く販売されている。 スポイト瓶に保存。