コナジラミの標本作成方法 ▶剥離

剥離

コナジラミの蛹殻を葉っぱから剥がして保存容器に移す。

  1. 対象の蛹殻に70%エタノールを垂らす。
  2. 実体顕微鏡下でマイクロスパチュラを使い蛹殻を剥がす。
  3. 70%エタノールを入れたマイクロチューブに移す。 すぐに処理する場合は丸底ドラムに移動。
  4. マイクロチューブと採集情報を書いた紙をチャック付きポリ袋に入れて保管する。

▼動画では無水エタノールを使っており、また丸底ドラムに移動している。

柄付き針ブラシでやってみた。 まだほとんど実績がないのでうまくいくかどうかはわからない。

注意事項

  1. 検体に穴を開けないように注意する

考察

EPPO2004には以下のように簡単な記述しか無い。 他の文献を見てもあまり詳しいことは書かれていない。

Gently remove specimens from the leaf surface using a mounted blunt needle taking care not to puncture the specimen.

とにかくなんらかの液体は掛けたほうが良い。 液体を掛けないと検体を飛ばしてしまう。 またツバキコナジラミのようにアメ状物質に覆われている場合、 軟化させて剥がしやすくなるようだ。 70%エタノールが最適かどうかは調べていない。

マイクロスパチュラは検体に穴をあけてしまうことがときどきあったので、 柄付き針の方が良いかも知れないが、 まだほとんど使用したことがないので、 なんともいえない。

課題